コードギアス 亡国のアキト 最終章「愛シキモノタチヘ」

コードギアス 亡国のアキト 最終章「愛シキモノタチヘ」(2016年・日本)
公開日:2016年2月6日
配給:ショウゲート
時間:59分

監督:赤根和樹
原作:サンライズ、大河内一楼、谷口悟朗
脚本:大野木寛、赤根和樹
演出:渡辺正樹、三宅和男、山下明彦、間嶋崇寛、大石康之
出演:入野自由(日向アキト)、
   坂本真綾(レイラ・マルカル)、
   日野聡(佐山リョウ)、
   松岡禎丞(成瀬ユキヤ)、
   日笠陽子(香坂アヤノ)、
   藤原啓治(クラウス・ウォリック)、
   茅野愛衣(アンナ・クレマン)、
   甲斐田裕子(ソフィ・ランドル)、
   川田紳司(ジョウ・ワイズ)、
   森久保祥太郎(オスカー・ハメル)、
   石塚運昇(ジィーン・スマイラス)
   寺島拓篤(アシュレイ・アシュラ)
   伊瀬茉莉也(ジャン・ロウ)、
   松風雅也(シン・ヒュウガ・シャイング)、
   工藤晴香時(空の管理者)、
   櫻井孝宏(枢木スザク)、
   福山潤(ジュリアス・キングスレイ)ほか
キャラクターデザイン原案:CLAMP
キャラクターデザイン:木村貴宏
制作総指揮:島村秀一、吉川真帆、嘉手苅睦
メカ総作画監督:前田清明
ナイトメアデザイン原案:安田朗
メカデザイン:宮本崇、アストレイズ、沙倉拓実、寺岡賢司、片貝文洋、高倉武史、カトキハジメ
3DCGアニメーションディレクター:井野元英二、佐藤号宙
3DCG:オレンジ
音楽:橋本一子

鑑賞日:2016年2月7日
場所:TOHOシネマズ日本橋 スクリーン1 C-10


■ ストーリー
アニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」のアナザーストーリー「コードギアス 亡国のアキト」、シリーズ5作目となる本作が最終章。

ユキアの放った爆弾でユーロ・ブリタニア軍の3分の2が消えた。しかし、ヴァイスボルフ城を包囲されたwZERO部隊は圧倒的に不利な状況。シンの部下であったアシュレイがwZERO部隊に加わり、敵の情報を得るものの、状況に変わりはない。
一方、痛手を受けたユーロ・ブリタニアだったが、聖ミカエル騎士団を統率するシンの指揮は衰えるどころか、苛烈さを極める。
最終決戦に臨むべく、アキトは兄シンとの戦いに挑んでゆく。そこでシンは「この世界を滅ぼすことが俺の目的だよ」そう言い放つ。ついにギアスが暴走し始めたのだ。
ギアスの暴走、それは人間にはギアスを扱えないということなのか─。
ヴァイスボルフ城の司令部では司令官のレイラが窮地に立たされていた。その時、時空の管理者が彼女の前に現れる。そして語る─、シンのギアスの暴走を止めることが出来るのであれば、人間にも可能性があるということを─。
レイラはアキトのもとへ─そして、すべての思いがアキトのもとへと集まってゆく。果たしてアキト、レイラ、シンの運命は!?ギアスと人間の行く末はどうなってゆくのか!?ついにシリーズが完結を迎える!!

▶ 映画館環境
TOHOシネマズ日本橋スクリーン1は座席数130で、スクリーンサイズが10.1×4.2mとやや大きめの劇場。前方2列、後方7列の構成。後方最前列には手すりなどの柵がなく、スペースでいうと魅力的だが、若干前過ぎるのとスクリーンも大きめなので、見上げの苦しさを伴ってしまう。今回のC-10はまさにその列。真ん中とはいえ非常に疲れた。見やすさ重視ならばEFGあたりの列を選ぶのがベストかもしれない。
週末、夜からの上映で、本日初日、しかも最終章とあって場内ほぼ満席。男子が圧倒的多数。確かにこのシリーズはメカニカル重視だったような気がするから、その影響か─。

▶ 作品レビュー
なんとなく最後まで見てしまったなー、というのが正直な感想。ストーリー展開も内容の深さも「反逆のルルーシュ」に及びにもつかない。勝っていたのは、メカニカルの面だけであろう。出てくるナイトメアがあまりにもリアルな表情を見せるために、人物キャラクターの描写がかえって嘘っぽく見える。アニメーションの作画であるわけだから、非現実的で全く構わないとは思う。しかし、CGがあまりにリアル過ぎているため、2Dと3Dのバランスがうまく取れていないと、最終章になって感じてしまった。こんな違和感もちたくはなかったのだけれど…
とはいえ、シンが搭乗するナイトメアフレーム「ヴェルキンゲトリクス」は、金ピカで超カッコイイと思ってしまう。何ものにも勝るくらいの装飾と精密さによって異彩を放っている。だから惹かれるわけであり、そのこだわりこそがこのシリーズの欠点といえるのかもしれない。
思えば、コードギアス反逆のルルーシュが始まった当初、それほどロボットというかナイトメアが活躍しない展開に歯がゆい思いをしたものだが、そもそもこのお話はギアスというものが話の核であり、ロボ…じゃなくてナイトメア…、それが付属的な役割と考えるのが妥当だろう。話が進むにつれて、ギアス中心の展開に納得したし、それが話の深みとなっていた。途中、ナイトメアが大いに活躍する場面があったものの、話の帰結するところはギアスが拠り所となっていた。だからこそ面白いと思ったし、メカが二の次で何だか贅沢な感じさえしたものだ。
それが「亡国のアキト」ではメカニカル推しになっているような印象で、意外とひいてしまった。内容にしても、第1章などは全く話が理解できずに終わった気がしたし、この最終章の締めくくり方には全く納得がいかない。
かなりのハッピーエンドで、愛しきあの人は死なずにみんな幸せに暮らしたとさー、という終わり方が果たして今の時代に受け入れられるのだろうか?まぁ所詮アニメ、清く正しく美しければいいのかなー…。
しかも、あれだけメカ推しでありながら最後の最後は超アナログで、シリーズを一生懸命見続けたファンの欲求不満が募るのも当然かもしれない。
今にして思えば、戦いというものから多少離れた第3章あたりが一番面白かったのかもと思ってしまう。といっても、まだマシという程度のもの。
第2章で枢木スザクとジュリアス・キングスレイが登場した時には心が高鳴ったものだが、悪くいえばそれは単なる「反逆のルルーシュ」の亡霊みたいなものだし、それを超えることができなければ結局は満足いかないんだろうなぁということも想像はできた。
決してつまらないはとはまでは言わないが、ただ単純なアニメだったという印象。それでもファンはまだ決して離れていないと思うし、むしろまだ何かを期待し待ち望んでいる感じがする。そういう自分もその例外ではない。
このシリーズで半ば放置されて終わった観のある枢木スザクとジュリアス・キングスレイはどうなるんだろう? 今度は正面切ってギアスと対峙してくれる物語を期待したいものだが、果たして作ってくれるかどうか…といいつつも必ず作るものと信じている自分がここにいる。

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