スーサイド・スクワッド(2016年・アメリカ)
原題:Suicide Squad
公開日:(米)2016年8月5日 (日)2016年9月10日
配給:ワーナー・ブラザース映画
時間:123分
監督:デビッド・エアー
脚本:デビッド・エアー
出演:ウィル・スミス(フロイド・ロートン/デッドショット)
ジャレッド・レト(ジョーカー)
マーゴット・ロビー(ハーリーン・クインゼル/ハーレイ・クイン)
ジョエル・キナマン(リック・フラッグ)
ビオラ・デイビス(アマンダ・ウォーラー)
ジェイ・コートニー(ディガー・ハークネス/キャプテン・ブーメラン)
ジェイ・ヘルナンデス(チャト・サンタナ/エル・ディアブロ)
アドウェール・アキノエ=アグバエ(ウェイロン・ジョーンズ/キラークロック)
アイク・バリンホル(ツグリッグス)
スコット・イーストウッド(GQ・エドワーズ)
カーラ・デルビーニュ(ジューン・ムーン/エンチャントレス)
アダム・ビーチ(クリストファー・ワイス/スリップノット)
福原かれん(タツ・ヤマシロ/カタナ) ほか
製作:チャールズ・ローベン、リチャード・サックル
製作総指揮:ザック・スナイダー、デボラ・スナイダー、コリン・ウィルソン、ジェフ・ジョンズ
撮影:ロマン・バシャノフ
美術:オリバー・スコール
衣装:ケイト・ホーリー
編集:ジョン・ギルロイ
音楽:スティーブン・プライス
音楽監修:シーズン・ケント、ゲイブ・ヒルファー
視覚効果監修ジェローム・チェン
鑑賞日:2016年9月13日
場所:TOHOシネマズ新宿 スクリーン10(IMAX3D) F-17
■ ストーリー
スーパーマンの命を絶たれ、世界は新たに悪と戦うヒーローを求めていた。アメリカ政府は急ぎ新たな特殊チームを編成する。通称スーサイド・スクワッド(自殺部隊)──それは凶悪犯罪の受刑者たちから成る、悪党集団だった。
ほどなく、世界の危機につながりかねない現象が発生し、スーサイド・スクワッドの出動命令が発せられる。それは、凶悪犯を獄中から外へ放つことを意味する。しかし彼らは容易に逃亡することができない。なぜならば、彼らの首に取り付けられた超小型爆弾が常に彼らを束縛していたからだ。逃げ出せば爆破され、体から頭が消え去ってしまう。
世界の危機を救うためには、凶悪犯個々の能力が必要だった。彼らをコントロールし悪を取り除く、まさに悪をもって悪を制す──。
果たして、政府の思惑通り、スーサイド・スクワッドは人類を救ってくれるのか!?
「バッドマン」や「スーパーマン」のヒーローと対峙した悪役たちが活躍する。
▶ 映画館環境
TOHOシネマズ新宿のスクリーン10は座席数311のIMAXシアター。個人的に今最も好きな劇場。特にF列は足元が広くて手すりなど障害物もないので、必ずその列の席を取ることにしている。今回もF−17をゲット。ほぼ真ん中の席。F列の8〜26であればどこでも満足いく迫力を堪能できる。
朝イチの上映とあってか、予想よりも観客少なめ。とはいえ6、7割の席は埋まっていたと記憶する。(フォースの覚醒のときは同劇場で午前2時3時の上映にもかかわらず、満員だったことを考えると、少ないか─)
▶ 作品レビュー
オープニングとエンディングの3Dアニメーションが、最もIMAX3Dの恩恵を受ける部分で、それ以外の本編に至っては、巨大スクリーンの3Dで見る価値を見いだせず。そうなると、素直に映画の中にも入ってくことができず、結果あまり面白いとも思えず。
期待値が強かった──と言っても、果たして自分は何を期待していたのか…。DCコミックにも精通しているわけでもなく、特段3Dに対して特別な思い入れもなく…。ただ、3D上映でしかもIMAXシアターでの上映となると、いつも以上に観賞への期待値が上がってしまうわけで、その気持ちを満たしてくれるか否かは、結局は内容に満足するかであるような気がする。というわけで、作品の内容に満足できなかったというのが率直な感想。
この映画に惹かれた最たる要因は、ファッション性──ポスターのビジュアルとか、予告などでのハーレイ・クインの立ち居振る舞いに一目惚れしたようなもの。出だしのオープニングや劇中で流れるポピュラー音楽などを聴くに至り、その期待は決して裏切らないもので、むしろ自分の中で“してやったり!”という気持ちにも一瞬なったもののそれは時期尚早であったわけで、デッドショット(ウィル・スミス)やハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)と主要なキャラクターが登場してくるにしたがい、自分の中の期待値というか満足感というものがどんどん下がっていき、最終的にはただ画面を眺めていたといった感じ。
何故それほど失望してしまったかというと、カラフルであるはずのキャラクターの個性が完全に画面のなかに静かに収まってしまっているという印象を持ってしまったから。色味も姿形も、動きも、すべてにおいてあまりにも均一化されすぎている印象。
ド派手なタイトルバックや、新旧入り乱れて流れるロックやヒップポップの音楽のように、キャラクターもギラギラしてほしかったところなのだが、完全に正義の味方にしか見えなかったところがこの作品の価値を半減させているように思う。
チームということへの拘りなのか、作品の世界観への拘りなのか、あるいはその両方ともなのか、勝手に想像するしかないのだが、個人的にはビジュアルだけで攻めてほしかったと思ってしまう。
個人的には、1980年代のオリジナルサウンドトラックとリンクさせてプロモーションしていた映画のようなものを感じ、とにかく表面的なもので見ているものを魅了してほしいと思っていたわけだが、派手なCGが際立つだけで、勧善懲悪ではないのにまるで勧善懲悪のごとく話が展開していくのみで、行儀よく作品が収まってしまったなあという感想。
乱暴にいってしまうと、Spirit in the skyのようなサイケデリックで危険な世界観を思い描いていたところが、あくまで最近よく目にするアメコミ映画のひとつでしかないといった印象で、恐らくこれから先、雑多な作品群の中にかすんでいくのだろうと予想するのみ。
最後になっても勝手な見解を言ってしまうのだが、本編の彩度をギラつかせるだけでも全く違った作品になったと思うし、むしろそうあってほしかった、せめてそうあってほしかった、と思うところなのだが、それは大きな冒険ということになるのだろう。巨大な資金力からなる映画作品においては、なかなか極端な演出というのは難しいのかもしれない。
とまぁ、なんだか批判的な事柄しか述べてこなかったけれど、音楽含めこの映画を楽しめたことは確かなこと。単に作品に対する期待が大きかっただけのこと。残念ながら、その期待を満たすことはなかったけれど、決して裏切るものでもなかった。
世界的な興収においても成功しているようだし、多くの観客を惹きつけるという大作エンターテインメントの使命は果たしていると言える。
自分のような、偏った、ねじ曲がった願望など無視されて当然なわけで、悪党が逆にヒーローになるといった少し変わった映画ではあるものの、結果的には王道を行く作品でありその役割を十分に果たしていた。映画という娯楽をこれからも盛り上がる上で、必要不可欠な作品だろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿