planetarian 〜星の人〜

planetarian 〜星の人〜(2016年)
公開日:2016年9月3日
配給:アスミック・エース
時間:117分

監督:津田尚克
原作:「planetarian ちいさなほしのゆめ」(Key)
脚本:ヤスカワショウゴ、津田尚克
出演:すずきけいこ(ほしのゆめみ)
   小野大輔(星の人/青年時代)
   櫛田泰道(三ヶ島五朗)
   滝知史(館長)
   佐藤利奈(倉橋里美)
   篠塚勝
   福沙奈恵(レビ)
   日笠陽子(ヨブ)
   津田美波(ルツ)
   石上静香(イザヤ)
   桑原由気(エレミヤ)
   竹口安芸子(エズラ)
   大木民夫(星の人) ほか
シリーズディレクター:中山勝一、町谷俊輔
原作協力:Key、ビジュアルアーツ
キャラクター原案:駒都えーじ
キャラクターデザイン:竹知仁美
メカニックデザイン:海老川兼武
プロップデザイン:内田シンヤ
美術設定:泉寛
色彩設計:佐藤裕子
美術監督:竹田悠介、杉山祐子、荒井和浩
3Dディレクター:長澤洋二
撮影監督:渡辺有正、関谷能弘
編集:廣瀬清志
音響監督:津田尚克
音響効果:小山恭正
音楽:折戸伸治、どんまる、竹下智博
主題歌:Lia
アニメーション制作:david production


鑑賞日:2016年9月7日
場所:TOHOシネマズ新宿 Screen6 H7


■ Introduction(公式HPより)

封印都市の忘れられたプラネタリウム。
そこに迷い込んだ男が出会ったロボットの少女、星に導かれた奇跡の物語

世界大戦後の降りやまない雨の世界。細菌兵器の影響で、人々に見捨てられた最も危険な街【封印都市】。
その、デパートのプラネタリウムに、ロボットの少女がいた。彼女の名前は“ほしのゆめみ”。
彼女はプラネタリウムの解説員で、1年間にたった7日間しか稼働することができない壊れかけのロボットだった。
そこで彼女は、30年間いつか誰かが訪れることを信じて、1人誰もいないこの世界で待ち続けた。
そして、30年目の目覚めたその日に、彼女の前に1人の男が現れた。

「おめでとうございますっ!あなたはちょうど、250万人目のお客様です!」

突如現れたロボットに警戒する男・“屑屋”。
貴重物資を回収することを生業とする彼は、【封印都市】に潜入中、
都市を徘徊する戦闘機械(メンシェン・イェーガー)の襲撃にあい、このプラネタリウムに迷い込んだのだった。

「プラネタリウムはいかがでしょう。
 どんな時も決して消えることのない、美しい無窮のきらめき……。
 満天の星々がみなさまをお待ちしています」

大戦の影響で、星すら見えなくなった滅びゆくこの世界で、彼はそこで何を見るのか。
1年で7日間しか稼働できないロボットの少女が、目覚めたまさにその日に訪れた偶然。
そこで起こった奇跡とは──。


■ Story(公式HPー星の人ーより)

男は世界中を旅していた。一つの探し物を求めて──

始まりは、どこかの国が放った遺伝子細菌兵器であった。やがて、その報復として核弾頭が使われ終わりのない世界大戦がはじまった。地上では星すら見えなくなり、雨が降り続く世界へと変わっていった。滅びゆく世界の中、空から降り続ける雨は、気が付けば雪へと変わり人々の暮らしは地下へと移っていった。
かつて貴重物資を回収することを生業とし“屑屋”と名乗っていた男は、若いころあることがきっかけで、多くの人々に星の素晴らしさを伝えるようになり、訪れる集落で星の世界を語り継いでいった。いつしか人々は彼のことを“星の人”と呼び、敬うようになった。そんな彼は、ただ一つの“心残り”を持ちながら、世界を旅していたが、志半ばにして行き倒れてしまう。
一方、地下集落に住むレビ、ヨブ、ルツは外の世界に興味津々。大人たちに隠れて、地下の集落から抜け出て外の世界を探索していた。降り積もる雪の世界の中で興奮冷めやらぬ中、三人は埋もれていた一人の老人を発見する。
彼は、三人に助けられて、無事一命をとりとめた。そして、村の長エズラと話をしていく中で、彼が星の人と分かり歓迎されることになる。

「あなたを歓迎します、星の人」

無邪気に話しかけてくる、レビ、ヨブ、ルツ。三人と話していくうちに、若いころ自身が訪れた【封印都市】のことを思いだしていった。そこは、世界大戦初期の遺伝子細菌兵器の影響で、人々から放棄された街。彼は、まだ見ぬお宝を求めて、探索していた最中、追跡していく戦闘機械(メンシェン・イェーガー)から逃れて、デパートのプラネタリウムに迷い込んだのだった。
そんな彼の前に、一人のロボットの少女が現れた―

「プラネタリウムはいかがでしょう。
どんな時も決して消えることのない、美しい無窮のきらめき……。
満天の星々がみなさまをお待ちしています」

星すら見えなくなった滅びゆく世界で、彼は何を見たのか。

1人の男が生涯を賭して旅する中で、出会ったものとは──。


▶ 映画館環境
TOHOシネマズ新宿 SCREEN6 座席数119 スクリーンサイズ4.6×11.0m
H7は最後列、スクリーン向かってやや左側の席。個人的にはベストな席。
平日の昼上映、比較的空いていたが、予想以上に人がいた。ほぼ男子。若者中心。

▶ 作品レビュー
特筆すべきものを見いだせなかったアニメーション映画。普段から星にもプラネタリウムにも興味を持てないでいる自分のような者にとってしてみれば、内容に感情移入することも難しく、その興味はほぼ絵そのものに向かうわけだが、制作側の思い入れを感じるのはアンドロイドとして登場する、ほしのゆめみ、のみ。その一番際立ったキャラクターにもそれほど魅力を感じることができず、辛く長い時間を堪え忍んだ思い。
何よりも、ストーリーの構成の仕方にも不満を感じた。基本的に過去と現在を行き来しながら展開する話だが、その絡み合いが上手くない。現在、過去、現在、過去、現在、という具合に完全に分割された流れには、すべてにおいて怠惰なものを感じてしまう。過去と現在は完全に分断されており、確固とした関連性があるはずなのに、作品の世界観の中に時間軸の連なりを見いだすことが困難となっている。そう感じてしまうのは、絵そのもののまずさにも由来しているのではなかろうか。例えば、星の人の過去と現在が、どうしても同一人物と見なすことができない描写に、非常に憤りを感じてしまった。足のケガという記号だけで過去と現在をつなげようとしているのが見え見えで、それ故に見ているこちらが拒絶してしまう。この老いぼれはあの刺々しい若僧などではない、といった具合に…。そしてその延長で、金の卵たる子どもらの未来など、全く想像することもできない。未来への小さな希望ということが作品の大きなテーマになっているような気がするものの、その未来を想像させてくれる刺激がない。そして、プラネタリウムに思い入れのない自分にとっては、その子どもらが受け継いで行くものへの希望など全く感じることもできないわけで、文明が廃れた世界観のなかで救いようのないきれい事がただただ展開されているのみとしか映らなかった。
酷い言いぐさかもしれないけれど、あくまで個人的な見解。
映画の上映前に、ちいさなほしのゆめ、と題された小分けされたストーリーがネット配信されていたようだが、自分はそれを見ずに観賞した。もしかしたら、それを見てから劇場版を見たなら、より深くストーリーの背景など感じることができたかもしれないけれど、それにしても劇場版における構成の仕方にはもっと工夫が必要だと思う。結果でどうにかしよう、感動させようとしても、決して泣けない。押しつけがましい感動を与えられたような気がする。ちょうど、子どものころに昔話を聞かされて分かっていても素直に受け入れられない感情といったところだろうか──(分かりづらいかな…)。ただ、最後の最後に、ほしのゆめみをもう一度見たいとは思った。でも、ただそれだけのこと。

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