カリキュレーター

カリキュレーター(2014年・ロシア)
原題:Vychislitel
公開日:(露)2,014年10月18日 (日)2016年1月9日
配給:(日)インターフィルム
時間:86分

監督:ドミトリー・グラチョフ
制作:アンドレイ・クツザ、ドミトリー・メドニコフ、ドミトリー・ルドブスキー、フョードル・ボンダルチュク
出演:エブゲーニイ・ミローノフ、アンナ・シポスカヤ、ビニー・ジョーンズ、ニキータ・パンフィーロフ、キリル・コザコブほか
撮影:イバン・グドコフ
音楽:アレクセイ・アイギ

鑑賞日:2016年1月13日
場所:ヒューマントラストシネマ渋谷 シアター2 0-1席


■ ストーリー
人類が他の惑星に移住し始めて1000年が経ったという設定。
移住した数々の惑星の中に、惑星XT59という名のものがある。その惑星には一つの巨大な居住空間しか存在せず、それ以外の場所は不毛の地。しかも危険な未知なる生物が潜んでいる。
その星で重い罪に問われると、居住空間から遠く離れた監獄へと送られ、危険極まりない荒れ果てた地へと放たれてしまう。そうなってしまうと生き残る術はない。生きるための唯一の方法は300㎞離れた“伝説の島”に自らの足でたどり着くこと。生きてそこへ行けば無罪放免となる。しかし、その可能性はゼロに等しく、実質的な死刑とまで言われていた。
そして新たに囚人10人が野に放たれた。そこから命をかけた逃避行が始まる。どこにあるのか分からない“伝説の島”を目指して彼ら彼女らは進む。そもそも“伝説の島”があるのかどうかすらも妖しい。それでも進まなければ生きる術はないのだ。
協力し合い、時に愛し合い、裏切ったり裏切られたり、あるいは素性がバレたり、そして思いもよらない生き物や敵と戦いながら─、果たして“伝説の島”にたどり着くことができるのか!?

▶ 映画館環境 
ヒューマントラストシネマ渋谷シアター2は座席数173、スクリーンサイズはビスタサイズ 5.9×3.2m /シネスコ 5.9×2.5m と比較的小規模な劇場。
O列は一番後ろの列。O−1席は劇場左隅の席。スクリーンが大きくないだけにやや遠すぎる感あり。ただ、前に行けば行くほどスクリーンを見上げるようになるので、あまり前過ぎない方がいいようだ。
平日昼すぎからの観賞。未体験ゾーンの映画たち2016という企画で上映されている作品。2、3日に1回という頻度であるためか、マイナーすぎる映画にもかかわらず、ほどよく観賞者がいた。

▶ 作品レビュー
映画のキービジュアルに惹かれて足を運んでしまった作品。奇妙な生き物、シンプルな衣装、角張った飛行体…など、自分が思い描く魅力的なロシア美がそこに存在していた。
実際見始めると、確かに、あの「ストーカー」や「ソラリス」の世界観は存在していた。その上ハリウッド的なテイストもうまく加わっていて、淡い期待が湧き上がる。しかし、それはすぐに消えていた。なぜか分からないまま、いつの間にか、ロシア語を用いているつまらないSF映画だという認識に変わっていた。
あらゆる困難が起こるけれども、全くハラハラドキドキしない。囚人の素性が徐々に明らかになっていくけれども、バックグラウンドなどの描写など足らなさすぎて、儚く散っていく彼ら彼女らに、同情も憎しみも生まれてこない。
多くの人が死んでいくけれども、あっけなく目的の地にたどり着いた印象が拭えず、その地にもほとんど特別感を感じない。
ここを開けるにはパスワードが必要だ。最後の一桁が分からない。2回しか間違うことができないから0〜9まで試すわけにはいかない。
悩んだ末に適切な数字を導き出すのだが、その導き方も何だか非常に曖昧極まりなく、もはやその詳細すら思えていない。つまり、どうでもいい理由だから、もうあっさり開けちまえばいいわけなんですよ。
開けるとそこには宇宙船。これでこんなひどい星ともおさらばだという結末。でもこの船は一人乗り…
お前だけが行け
いや!私も残る!!
…結局ふたり仲良く乗って脱出。めでたしめでたし。……な、何なんだよ!お前らそれ乗ってどこへ行くっていうんだよ!そもそも二人乗れるんだったら意味ない譲り合いはやめろ。お前ら宇宙の塵となってしまえ!!─という気持ちになりました。

ちょっと変わったデザインの代物が出てきただけ。ありふれた物語で、目新しさは何もなし。90分もない作品なのに、異様に長い時間が流れていた。
こんなステレオタイプなSFなんて、ロシア映画と呼びたくない。

見てつまらないとか、怒りがこみ上げるくらいひどいとか、そういったものでもない。見ればそれなりに理解できるし。物語としても成立している。
もの足りない人には非常にもの足らなく感じるというだけ。であるから、勧めもしない。興味が湧いた人だけ見ればいい。

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