原作:「ピンクとグレー
公開日:2016年1月9日
配給:アスミック・エース
時間:119分
監督:行定 勲
脚本:蓬菜竜太、行定 勲
出演:中島裕翔、菅田将暉、夏帆、柳楽優弥ほか
撮影:今井貴博
音楽:半野喜弘
鑑賞日:2016年1月12日
場所:TOHOシネマズ新宿 スクリーン4 E18席
■ ストーリー
人気絶頂だった芸能人、白木蓮吾が自殺した。
彼の死を最初に発見したのは、幼い頃からの親友、河田大貴だった。
蓮吾からの遺書を読んだ大貴は、二人の伝記を書き、それが話題になり映画化もされて、スターの座を引き継ぐかたちとなる。
幼馴染みの蓮吾と大貴、それにサリー(夏帆)を加えた3人は、大の仲良しで常に一緒だった。高校時代にギターを手にした蓮吾と大貴は、互いに“ごっち”と“リバちゃん”と呼び合い、それぞれポールとジョンに憧れる。そんな中、サリーは引っ越しをし、バレリーナだった蓮吾の姉が舞台上で悲劇の死を迎えるという、いくつかの別れもあった。
都会へと出た蓮吾と大貴は、雑誌の取材をきっかけに芸能事務所に所属することになる。それを機に蓮吾はどんどん注目されて、スターの道を歩み出す。一方、大貴はいつまでもアルバイト中心の生活で、二人の差は開いていくばかりだった。
蓮吾と大貴は、偶然にもサリーと再会していて、再び3人が交流を持ち始めていた。しかし、蓮吾が有名になるにつれて、その3人の関係性もギクシャクし始める。そして、それが決定的な分裂を迎えた時期、蓮吾の自殺が起こってしまう。
残された大貴は蓮吾の辿った道を追いかける。幼い頃を追想し、スターの道を体験し、そして親友の死の真相を知ることになる。
私個人は原作を読んでないが、解説などによると、行定監督が原作を大胆にアレンジしていて、原作とはひと味違ったものになっているようだ。
▶ 映画館環境
TOHOシネマズ新宿スクリーン4は定員202で、スクリーンサイズが5.2×12.6mとやや大きめ。ちょうど中央列にプレミアシートがあって、E列はその前。E18席はスクリーンを前にすると右通路側の位置にある。中央列であれば、スクリーン自体が大きいため、席が左右に寄っていたとしてもそれほど気にならない。
最前列は柵がないため、脚を伸ばせるというメリットはあるものの、あまりにも近すぎる感がある。
平日の19時上映であったためか、ほぼ満席の入り。若い女性がかなり多くて、さすがジャニーズの力は凄いものだと改めて実感する。
▶ 作品レビュー
ピンク部分とグレー部分が同じように流れて、非常に長く感じた。すべてにおいて面白さを感じたならば、それほど時間を気にすることもなかっただろう。しかし、とかくグレーの部分が楽しめず、退屈に思ってしまった。
アイデア自体は素晴らしく思う。ピンクからグレーに移行した後、しばらくの間、感心しながら見ていたけれども、グレー部分の話自体を楽しむことができなくて、個人的には出オチのように感じてしまった。敢えて、ピンクのところを面白おかしく作って、グレーをしょうもないように作っていると感じとることはできたのだが、しょうもないものを長々と見せられても辛いものがある。
怒りの感情表現も不快極まりなかった。ただキレるだけの怒りで、見るに堪えない。そう感じさせることが狙いならば、お見事というほかないが、そういった表現の意味付けなど微塵も感じることはできなかった。
ただ、ピンク部分は本当に面白く堪能した。誰しもが経験するであろう、もしくは経験したいと夢想したであろう青春像が生き生きと描かれていて、まさに劇映画だからこそ楽しめるものだなぁと、ほくそ笑みながら眺めていた。きれい事と罵られていたけれども、まぁきれい事だろうなぁという思いで見ていたし、「それがどうした!」っていう一言で片づけて良さそうなものだったけれども、清く正しき若者はなかなかそう割り切れないんだろうなー…。
菅田将暉という役者─前々から気にはなっていたけれど、やっぱコイツはいい。三枚目役・親しまれ役から一転、二枚目役・憎まれ役をそつなくこなすあたり、実に素晴らしい。真逆の役柄でありながら、どちらも見事にはまっているところに天性を感じる。
中島裕翔というアイドル起用も納得。内容的にはまっていた。でも、やっぱあのキレる演技にはガッカリだった。もっとテイクを重ねてもよかったのでは?20テイクぐらい。その上で3テイク目を使用するとか─。夏帆も似たような台詞を喋っていたっけ、エロい格好しながら。胸が見えるか見えないか…血眼でその頂点を追い求めたけど、たどり着けなかった…、残念! そう私が変なおじさんです。
グレーの部分、あれはやっぱり行定勲監督自ら出ていたんだよね?みうらじゅんじゃないよね? あの長髪の、“らしき”出演は、分かりやすいといえば分かりやすいけれども、ちょくちょく登場してくるから気になって気になって仕方がなかった…1度だけで理解できますから…
中島裕翔のあとに柳楽優弥が登場してきても、まったく同一視できなかった。アイドルと役者というのは違うものなんだと改めて実感。中島裕翔は確かに煌びやかなスターに見えたけれど、柳楽優弥はなんだか地味? 自分としては役者の柳楽優弥の方に一目置いているものの、この映画に関しては何だか見劣りを感じる。観客のジャニーズ女子たちもそう思っていたに違いあるまい。
文句から始まり、皮肉れた見方を述べてきてはいるが、何だかんだ言いつつも結構この映画を楽しむことができたわけで、要はもっとコンパクトにしてほしいということだけ。ピンクと“ちょびっと”グレーでよかったのでは?というとこの作品への冒涜かもしれないけれど─。
ピンクの部分、グレーの部分、「それっていったい何なんだよ!」
映画や原作未観賞でこのレビューを辛抱強く読んでくれた人の叫びが聞こえてきそうだが、それを具体的に語ってしまうと未体験の人の楽しみを奪ってしまうわけで、どうしても気になる人は自ら映画や原作で体験してほしい。
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