僕だけがいない街(2016年)
公開日:2016年3月19日
配給:ワーナー・ブラザース映画
時間:120分
監督:平川雄一朗
原作:三部けい
脚本:後藤法子
製作:福田太一
堀内大示
横澤良雄
岩田天植
島田和大
長坂信人
村田嘉邦
宮本直人
平田英己
市村友一
エグゼクティブプロデューサー:小岩井宏悦
プロデューサー:春名慶、丸田順悟、内山雅博
出演:藤原竜也(藤沼悟)
有村架純(片桐愛梨)
石田ゆり子(藤沼佐知子)
杉本哲太(澤田真)
及川光博(八代学)
福士誠治(小林賢也)
森カンナ
鈴木梨央(雛月加代)
中川翼(10歳の藤沼悟)
林遣都(白鳥潤)
安藤玉恵(雛月明美)
淵上泰史(須藤)
高橋努(高橋店長)ほか
撮影:斑目重友
美術:樫山智恵子
照明:池田順一
録音:豊田真一
編集:坂東直哉
音楽:林ゆうき
主題:歌栞菜智世
装飾:秋田谷宣博
スタイリスト:浜井貴子
ヘアメイク:倉田明美、内野晶子
特殊メイク:江川悦子
音楽プロデューサー:北原京子
VFXスーパーバイザー:中村明博
鑑賞日:2016年3月22日
場所:TOHOシネマズ日本橋 スクリーン1 C11
■ 作品について(公式HPより)
原作は「このマンガがすごい!」3年連続ランクイン、「マンガ大賞」2年連続ランクイン、「これ読んで漫画RANKING」1位を獲得、著名人や文化人、書店員からも傑作との呼び声が高い「僕だけがいない街」(KADOKAWA「ヤングエース」)。連載開始当初から50以上オファーが殺到した映像化権争奪戦を経て、強力なキャストとスタッフによる実写映画が遂に完成した。
本作は、〈リバイバル〉という〈時間が巻き戻る〉不思議な現象に巻き込まれた主人公の悟が、現在〈2006年〉と過去〈1988年〉の2つの世界を行き来しながら、自身が無実の罪を着せられ、犯人として指名手配中の2006年の〈母親殺害事件〉と、18年前の〈連続児童誘拐殺人事件〉の謎と真犯人に迫るミステリーだ。幼少期のある経験が原因で、人生に対してどこか諦めつつあった悟が、29歳にして自分に向き合う成長ストーリーでもある。
■ ストーリー
宅配ピザのアルバイトをしながらマンガ家になる夢を追い求める藤沼悟(藤原竜也)─彼は特殊な能力を持っている。それは時間が巻き戻される「リバイバル」という現象であった。事件や事故が彼の周囲で起きると、その原因を取り除くまでそれは繰り返される。
ある日ピザの配達で悟がバイクを運転していると「リバイバル」が起きる。それは暴走するトラックが子供をひいてしまうという事故に関するもので、時間を遡った悟は子供を安全な場所へ誘導し、トラックの暴走を阻もうとする。しかし、運悪く悟自身が事故に巻き込まれてしまう。
幸い悟のケガは軽傷で済んだ。彼を病院に導いてくれたのは、たまたま事故を目撃していたバイトの仲間の片桐愛梨(有村架純)だった。以降、愛梨は悟の母と顔見知りとなり、悟と親しくなっていき、少しずつ悟のことを知っていく。
事故後の悟を心配した母親の藤沼佐知子(石田ゆり子)は、しばらく息子の住むアパートに泊まり込み、彼の面倒を見ることにした。その最中に最大の悲劇が起きる。悟の母・佐知子が悟の部屋で何者かに刺殺されていたのだ。それを最初に発見した悟は、運悪くその容疑者にされ、指名手配されてしまう。悲しみの中逃げ惑う悟あの「リバイバル」がやってくる。それは今までにないくらいの過去への「リバイバル」だった。
そこは小学校時代、意識は大人のままだった悟は、なぜ自分がこの時代にやって来たのか徐々に理解していく。当時、子供の連続誘拐殺人事件が発生しており、母親の殺害がこの事件に繋がっていると確信した悟は、犠牲となるはずの子供を救い出すことで歴史の変化を試みようとする。犠牲者1人を助けたと思った瞬間、再び大人の時代に引き戻される。
しかし状況は変わっていなかった。母親は殺害されたまま、過去の事件記録を見ても誘拐事件の犠牲者は変わらず、そして自分への疑いもそのまま─、再び逃げることとなった悟を救ったのは愛梨だった。悟とその母に接していた愛梨は、悟の無実を疑わない。逃げ場のない悟は愛梨の手助けを素直に受け入れる。しかし、魔の手は愛梨にも降りかかる。彼女は自宅と共に火で焼き尽くされそうになった。そして、またしても悟はその事件の容疑者へと仕立て上げられてしまう。
そして遂に悟は警察に捕まってしまう。しかし、その瞬間にまたしても「リバイバル」が起こり、あの小学校時代へと時間を遡る。誘拐事件の容疑者を見つけ出さない限りこの「リバイバル」は起こり続ける─そう思い知らされた悟は、何としても犯人を見つけ出そうと覚悟を決めた。
果たして、悟は運命を変えることができるのだろうか───。
▶ 映画館環境
TOHOシネマズ日本橋スクリーン1は座席数130で、スクリーンサイズが10.1×4.2mとやや大きめの劇場。前方2列、後方7列の構成。後方最前列には手すりなどの柵がなく、スペースでいうと魅力的だが、若干前過ぎるのとスクリーンも大きめなので、見上げの苦しさを伴ってしまう。今回のC-11。やっぱり近すぎた。
▶ 作品レビュー
アニメーションが想像以上に面白かったので、ついでに実写も─という気持ちで見た作品。結果、ついでに過ぎないものだった。
藤原竜也がイケメン過ぎるところに違和感を持ったものの、さすがの役作りというか演技力というのだろうか、素晴らしい藤沼悟を見た思い。こっちの方が格好いいし。
子供時代の藤沼悟には馴染めず…アニメは大人の声のアフレコが入りまくっていたからそれと比較するのは可哀想かも─。
原作が劇画的であるが故に、実写版になっても内容自体には違和感を感じなかった。石田ゆり子の北海道弁と及川光博の特殊メイクだけにはどうしても不自然さを感じたものの、シリアスドラマを扱った映画として観賞することができた。
絵に関していうと、特筆すべきところはなかったように思う。特に引きの外観の絵などは凡庸極まりないもの。敢えて独自の絵作りを抑えて、原作を尊重しているように感じる。ただラストは納得しかねる。命に固執したストーリーでありながら、結局は命を放棄したような結末で、嫌悪感すら覚えた。まさかアニメと全然違った結末であったとは、この時点で全く気が付かず。結末を変えるという狙いはいいと思うけれど、映画の結末は好きになれない。と思ったのはアニメの最終回を見てから感じたことなんですけれど…
映画の結末を見た後でアニメの結末を見ると、いかにこの漫画が優れていたのか理解できた。原作はさすがによく考えられている印象が強いのに対し、映画の結末は非常に安直。単に原作とは真逆の結果を求めたに過ぎない、とまで思ってしまった。
映画版だけ見終わった後は、映画版に対してそれほど嫌悪感などなかったし、むしろいい作品かも─と思ったくらい。しかし、アニメを見終わった後での映画思い出し嫌悪感というべきものに否応なく襲われる。あれはいったい何だったんだ。
アニメの結末も決して完成度が高いとはいえないかもしれない。ただ、そこに秘められた作家の志を強く感じるわけで、それを映画は取っ払ってしまったとしか思えない。アニメで何度泣かされたか分からない。映画で泣いたところは果たしてあっただろうか─。
藤原竜也と有村架純が好きな人ならば納得する映画?なのかもしれない。ストーリーとか内容重視という人はマンガやアニメを見た方がいいかもしれない。原作に感動したから映画も─という人は見ない方がいいかも…といっても違った結末を見たいだろうし、むしろ見て思いっきり批判してほしいものです、映画を。
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