ミュージアム(2016年・日本)
公開日:2016年11月12日
配給:ワーナー・ブラザース映画
時間:132分
監督:大友啓史
原作:巴亮介
脚本:高橋泉、藤井清美、大友啓史
出演:小栗旬(沢村久志)
尾野真千子(沢村遥)
野村周平(西野純一)
丸山智己(菅原剛)
田畑智子(秋山佳代)
市川実日子(橘幹絵)
伊武雅刀(岡部利夫)
大森南朋(沢村久志の父)
松重豊(関端浩三)
妻夫木聡(カエル男)
五十嵐陽向(沢村将太) ほか
製作:ミラード・エル・オゥクス
大村英治
井上肇
古川公平
下田淳行
牧田英之
荒波修
高橋誠
江守徹
エグゼクティブプロデューサー:小岩井宏悦、青木竹彦
プロデューサー:下田淳行、下枝奨
撮影:山本英夫
Bキャメラ:佐藤有
照明:小野晃
録音:益子宏明
美術:磯見俊裕
セットデザイナー:将多
装飾:渡辺大智
衣装デザイン:澤田石和寛
キャラクターデザイン:澤田石和寛
ヘアメイクデザイン:ShinYa
特殊メイク:百武朋
造形デザイン:百武朋
編集:今井剛
音楽:岩代太郎
主題歌:ONE OK ROCK
VFXスーパーバイザー:小坂一順
スーパーバイジングサウンドエディター:勝俣まさとし
スクリプター:生田透子
助監督:稲葉博文
制作担当:高瀬大樹
制作管理:鈴木嘉弘
ラインプロデューサー:鎌田賢一
鑑賞日:2016年11月15日
場所:TOHOシネマズ新宿 スクリーン9 G-19
■ INTRODUCTION(公式HPより)
これは犯罪か、芸術家。
カエルのマスクを被った謎の男は、雨の日に限って現れる。
自らを「アーティスト」と名乗り、次々と猟奇的な殺人を繰り返していく「カエル男」。彼は、ターゲットを決めると独自の調査能力でじっくりと観察し、相手がいちばんIAYがる方法を見つけ出し、殺人を実行する。
稀代の犯罪者・カエル男を追うのは、捜査一筋、仕事人間の沢村刑事、そして連続殺人の最後のターゲットはその沢村刑事の妻であった。彼は妻と息子をカエル男に奪われ、身も心も追い詰められていく。なぜカエル男は沢村の妻に目をつけたのか。物語が進むにつれて、驚愕の事実が扉を開ける。
原作は、「ヤングマガジン」に発表された巴亮介のサスペンスホラー漫画。連載開始と同時に、その繊細な画、独特な人間心理描写、一度掴んだら離さないスリリングなストーリーが問題作として注目され、実写映画化権の問い合わせが殺到した。
悪魔の芸術家・カエル男と、彼に翻弄される刑事・沢村の緊張感が途切れることのない追跡劇を撮ったのは、「るろうに剣心」シリーズで累計125億円以上の興行収入をたたき出したヒットメーカー大友啓史監督、雨の降る日だけ現れる猟奇的なカエル男の恐怖を、その卓越した美意識で描き出した。また、ビジュアルだけでなく、現代風俗のリアリティを吹き込むことで、誰もが楽しめる、極上のノンストップ・スリラーエンターテインメント作品に仕上がった。
本作の魅力はなんといっても、カエル男だ。実に悪魔的な手口で世間及び主人公を翻弄し追いつめていく。
やっていることが“殺人”という犯罪でありながら、カエル男の殺人は、見せることにこだわり芸術作品としてそれぞれタイトルがついている。そのユニークな手口にいつしか興味を惹かれてしまう。
ドッグフードの刑
母の痛みを知りましょうの刑
均等の愛の刑
ずっと美しくの刑
千本針飲ますの刑
カエルのマスクという人を食ったようなスタイルで、ターゲットの後ろめたい部分を探し出し、ネーミングに取り入れていく様は痛快極まりない。エンターテイナーのようなカエル男に取り憑かれたかのように、食らいついていく主人公・沢村。正義を貫く刑事の仕事一筋に生きてきたはずだった彼が、カエル男によって、自分の中の正しさの価値観を大きく揺るがされてしまう展開はショッキングだ。犯人を追いかけるうちに、主人公もまた、他者を損なっているのではないかという問いを突きつけられる。単純な、正義対悪の図式でなく、自分の中にある後ろめたさ(主人公の場合、妻子を顧みないで生きてきてしまったこと)が次第にあぶり出されていく逆転劇は、殺人の数々を凌駕するほどゾクゾクさせる。
苦悩する主人公・沢村久志を演じるのは小栗旬。「信長狂騒曲」が45億円を超える大ヒットのほか、「ルパン三世」「クローズZERO」など主演映画が軒並みヒットする人気実力を兼ね備えた小栗が、真面目な仕事人間が次第に犯人の狂気に当てられて、内在する狂気を発露させていく難しい芝居を体当たりで演じる。
沢村を挑発するカエル男に扮したのは妻夫木聡。ナイーブな演技に定評があり、2015年、台湾、中国、香港、フランスの合作映画「黒衣の刺客」で海外映画にも進出し、俳優として成長が著しい妻夫木が、トリッキーな犯罪者役で新境地を開いた。ほとんど素顔が出てこないカエルマスクに特殊メイクで、通常の価値観と違った人間の不気味さを鮮やかに演じている。
小栗と妻夫木の心理戦および肉弾戦は腹の底まで響く迫力だ。
ほかに、沢村の妻に尾野真千子、後輩刑事に野村周平、沢村の亡くなった父に大森南朋、沢村の先輩刑事に松重豊ら、演技派俳優たちが集まった。
大切な家族を奪われ、心身ともに追い詰められた男が怒りに震え、人間の本性を剥き出しにして殺人鬼を追う先に見えたものは、絶望なのか?それとも希望なのか?
■ STORY(公式HPより)
雨の日だけに発生する猟奇殺人事件。死体を見せることにこだわる犯人・カエル男は、自分をアーティストと呼び、犯行現場には必ず謎のメモを残す。
連続する事件の関連性を捜査する刑事・沢村(小栗旬)と部下の西野(野村周平)は、次のターゲットが沢村の妻・遥(尾野真千子)であることに気づく。
冷静さを失った沢村は、カエル男の罠にはまり、絶望へと追い込まれていく。謎の“私刑”執行アーティスト・カエル男は一体誰なのか? 真の目的は?
▶ 映画館環境
TOHOシネマズ新宿スクリーン9TCX(TOHO CINEMAS EXTRA LARGE SCREEN)スクリーンサイズ8.0×19.2m、音響環境ドルビーアトモスという、よく分からないけれどもなんだかすごいんだろうと思われる環境下での上映。
G列は足元が広々としていて個人的に好きな列だが、スクリーンが大きいためやや近すぎるかもしれない。
▶ 作品レビュー
突飛もない話、しかもリアリティーを全く感じなかったので、もどかしい気持ちのまま終幕。そしてまた、いたずらに裁判員制度を絡めた印象もあり、個人的には嫌な話でしかなかった。
犬が人肉を食べることはあり得るのだろうか、自分の見識不足かもしれないけれど、最初のシーンから違和感を感じたし、鮮血に滴る真新しい死体のようなところに夥しい蛆虫が寄ってくるのかどうか…これもまた自分の経験不足で“あり得ん!"と断言できないところではあるけれど、映像の信憑性などはそれほど重要視していないようだった。
嫌、酷、怒、そんな感情の連続だったけれど、なぜか立ち去ることができず、しかも暴力的な表現などには興奮すら覚えてしまった。
それにしても、捜査内容を大衆飲食店においてあれだけ大声で叫べば、容易に録音もされるだろうし、そもそも盗撮とか写真とか雨天とか、つっこみ所が満載で、逆に印象に残ってしまう映画だった。超大画面で見たけれど、そんなデカさで見るほどの絵でもなかったかなとも感じてしまったし──。みんな苦労して作っているんだろうに、と多少の憂いなども感じてみたり…
自分には合わない映画であった。
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